歯科診療
DENTAL
歯周病予防・歯石除去について
僕が「10歳までに歯石を取りましょう!」と何度も話してしまう理由。
15歳の歯周病のワンちゃんを減らしたい!!!!!!!!!
ここ10年くらいでワンちゃんネコちゃんの寿命はかなり長くなりました。以前はフィラリア薬もなく、あげるごはんも人と同じものでした。そのためだいたいのワンちゃんの寿命は5年前後だったかと思います。
しかし、最近はフィラリア予防をしている方の割合も増え、食べるごはんもドッグフードが主流になりました。寿命が長くなったことでご家族と過ごす時間も増え、とてもとても喜ばしいことではあるのですが、
そこで増えてきた病気が………………歯周病
5歳で寿命をまっとうしていた頃は、歯が悪くなる前に全身が悪くなってしまっていました。今は、全身が悪くなる前に歯が悪くなってしまう子が多いのです!!!!!!
ワンちゃんネコちゃんの虫歯は珍しい病気です。
しかし、歯肉炎、歯槽膿漏がとても増えてきました。
歯槽膿漏になるとどうなるのか、
歯に茶色の歯石がつく、口臭がきつい、とかはもちろん、
膿が目の下から出てくる…
鼻水、くしゃみが止まらない…
噛むのが痛い…
などの症状が出ることがあります。
ワンちゃんの口臭は10歳を超えてくるとかなり目立つようになります。
それをそのままにしておくとだいたい12,13歳で上に書いたような病気が出てきます。
しかしその歳になると「麻酔をかけて歯槽膿漏の治療」をするのが僕ら獣医師にとっても怖い歳になっていきます…。(全身麻酔下の処置であるため)
人の場合、寿命が延びたことによってガンになる人の割合が増えたと言われています。
ワンちゃんネコちゃんの場合、寿命が延びることで歯の病気になる子の割合が増えてきたということです。
15歳の歯周病のワンちゃんを減らしたい!!!!!!!!!
10歳くらいで歯石除去の処置をしてあげれば、今後口の中の病気になる可能性を減らすことができます!
そして、ご家族もワンちゃんの歯のにおいを気にせず、その後の人生を過ごさせてあげられます!
できるだけ元気な歯で老後を過ごしてもらいましょう!!
「わかっているけど全身麻酔が怖い…」という方は「麻酔が怖いです」と相談してみてください!
詳しく麻酔のこと、お話します!
当院の歯石除去処置について
最近うちの子、口が臭いな…
久しぶりに歯を見たら黄ばんでいて歯石がすごく付いている…
こんなことありませんか?
ワンちゃんネコちゃんには虫歯はありません。
しかし歯石が多く付いてくると歯槽膿漏によって顔が腫れたり
ひどい子の場合、顔から膿が流れ出たり、痛みが出てくることもあります。
「今は元気だし、まだ・・・」
と、どうか放らないであげてください。
歳を重ねた時ほど症状はひどくなります。
歯石除去処置をするまでの流れ
- まずはご来院ください。
- 歯石が気になる…。
一度診察にいらしてみてください。お口の中の状態をチェックさせていただきます。
- 事前問診
- 歯石除去が必要かどうかを判断します。
歯石除去を実施する場合、予約制で承っています。
(全身麻酔のこと、ぜひ相談してください。)
- 当日
- 予約当日、病院にお預けいただきお預かりの後、検査してから処置を行います。
- 退院
- 処置が終わりましたら夕方にはお帰りいただけます。
ピカピカ!
(重症度によっては1泊預かりになる場合があります)